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外壁トラブルの「爆裂」って?「欠損」との違いや補修方法も解説!

スタッフブログ

2024.09.24 (Tue) 更新

こんにちは。

東京都墨田区・江東区・台東区・江戸川区密着で外壁塗装、屋根塗装、雨漏り補修、防水工事を行う外壁塗装&屋根・雨漏り専門店ベストリニューアルです。

 

 

外壁を美しく保つには、トラブルが起きた際に適切な処置や修繕を行うことが大切です。また、そのままにしておくとより大きなトラブルに発展するだけでなく、お家の構造にも影響を及ぼすため注意が必要です。

 

そこで、今回は外壁トラブルのなかでも「爆裂現象」についてわかりやすくご紹介していきます。

ぜひ参考にしてくださいね。

 

コンクリートの「爆裂」とは?

爆裂とは、モルタルや躯体内の鉄筋が錆びて膨張することによって、周囲のモルタルを内部から破損させ、表面にあるコンクリートを押し出す現象です。
押し出された箇所がまるでモルタルが爆発したようであるため、爆裂とよばれています。

 

爆裂が発生した場合は、表面の見栄えが悪いだけでなく、構造物の内部にも問題がある可能性が高いとされています。
そのため、耐久性に大きな影響を及ぼす可能性があり非常に危険なので、早急に補修しなければいけません。

 

爆裂が起こる主な原因

爆裂が起こる原因はいくつかありますが、主な原因はコンクリートの中性化といわれています。コンクリートの内部は、強いアルカリ性を示しており、アルカリ性が保たれることで鉄筋が保護され耐久性も維持されています。

 

しかし、表面にひび割れが生じると、そのひび割れた箇所から水分や空気中の炭酸ガスが入ってしまいます。それらがコンクリート内部で化学反応を起こすと、アルカリ性から中性に傾いてしまい、コンクリートの中性化が起こるのです。

 

さらに中性化が進行した結果、鉄筋まで到達してしまうとアルカリ性で耐久性を維持していた鉄筋は錆びてしまう可能性があります。鉄筋は錆びると膨張して、内側から圧力を加えるようになってしまい、コンクリートを押し出すように破壊する現象が起こってしまいます。

 

放置するとどのようなリスクがあるのか

先述の通り、爆裂はコンクリートが爆発したような見た目であるため、外壁の美しさが損なわれます。さらにそれだけでなく、爆裂は表面以外に建物内部にも影響を及ぼす恐れがあるとされています。

 

鉄筋の腐食が進行して建物を支える力が低下すれば、災害時の雨風によって建物が倒壊する可能性がないとも言いきれません。また、爆裂箇所から雨水が浸入することも考えられるため、雨漏りによって内部の鉄筋だけでなく木材を腐食させたり、カビを発生させたりする原因にもなるでしょう。

 

爆裂に関しては、下記のブログでも詳しく解説しています。

【建物のトラブル】コンクリートの爆裂とは?爆裂が起きる原因と危険性について解説

 

コンクリートの「欠損」とは?

コンクリートの欠損は、爆裂と同じように感じますが、物理的な欠けや割れのことを指すため異なる現象です。

 

建物の竣工後に外壁塗装のコンクリートの一部が欠損した場合は、大小問わず「欠損」となります。しかし、爆裂とは異なり、表面的なトラブルであることが多いため、構造の耐久性に影響を与えない場合も多くあります。そのため、小さなものは慌てて補修する必要がないこともあるので安心してください。

 

欠損が起こる主な原因

欠損が発生する原因はさまざまですが、例えば地震の揺れや台風や強風時の飛来物による衝撃で外壁材に欠損が生じることがあります。外的要因だけでなく、乾燥収縮や経年劣化が原因になり、外壁の表面にひび割れが生じるケースも少なくありません。

 

また寒冷地においては、ひび割れた箇所に水が入り、寒さでその水分が凍ることが欠損の原因になる場合もあります。氷は水よりも体積が大きくなるため、隙間に入った水が傍聴して圧力がかかることでひび割れを大きくしてしまい、欠損につながるのです。

 

そのほかにも「アルカリシリカ反応」と呼ばれるコンクリート内部で骨材から溶け出したシリカと、コンクリート中に含まれるアルカリ金属との間で起こる化学反応が欠損の原因になる場合もあります。

 

放置するとどのようなリスクがあるのか

外壁の欠損は、表面上の問題だけの可能性もあるため、慌てて対処しなくて良いこともあります。しかし、横方向のひび割れは、雨漏りの原因になるので注意しなければいけません。

 

判断の目安としては、髪の毛ほどの細いひび割れであれば、すぐに対処する必要はありません。しかし、それよりも大きく太いひび割れであれば、すぐに専門業者に診断してもらった方がよいでしょう。放置しておくと、ひび割れから雨水が浸入してしまうため、外壁材を腐食させ、傷める恐れもあります。

 

「爆裂」と「欠損」の違い

ここまで「爆裂」と「欠損」について、それぞれ解説してきましたが、先述の通りこれらは同じ外壁のコンクリートにおけるトラブルであるものの、原因や対処方法が異なります。これらの大きな違いは以下のことといえるでしょう。

 

【爆裂】

コンクリート内部のトラブルで、建物の構造にも影響を及ぼす可能性があり、早めに対処しないと耐久性を損ねる危険がある。

【欠損】

大小関係なく、外壁のモルタルの表面が欠損することをいい、内部に影響がない場合は早期に対処しなくても問題はない。

 

爆裂の補修方法

建物内部にも問題を引き起こす可能性がある「爆裂」は、見つけた場合早めに対処する必要があります。業者に依頼して補修するのが安心ですが、どのような工程で作業が行われるのか把握しておくと、安心して依頼ができるだけでなく、見積りを取った際に適切な施工がされるか判断できるようにもなります。

 

以下で、補修作業の手順を順番に解説していきます。

 

手順1|爆裂した箇所の調査

まずは、修復しなければいけない箇所の調査をします。目視で確認するのはもちろんのこと、打診棒と呼ばれる道具を使ってどこがどう悪いのかという調査をしていくのが一般的です。

 

手順2|補修する箇所のはつり

次に浮いてしまったモルタルや、傷んだモルタルを撤去していく作業をします。はつり(斫り)は、セットハンマーというとんかちよりも大きなものとノミを使って、浮いてしまったモルタル、傷んだモルタルを撤去していきます。この作業は手作業で行うほかに、はつり機という機械で行う場合もあります。

 

また、まれに躯体内の鉄部が外に飛び出してしまっていることもあります。それらを放置して施行してしまうと、周囲の壁に合わせて平らに仕上げて鉄筋が剥き出しになったり、鉄筋を埋めるように施行するのでその箇所だけが盛り上がったりしてしまいます。

 

手順3|鉄筋のサビ落とし・浸透強化・防錆処理

モルタルを撤去したら、ケレンという鉄筋のサビをブラシなどを使い丁寧に落とす作業をします。また、周辺もきれいに掃除して、浸透強化剤やサビ止め塗料などで防錆処理をします。

 

手順4|埋め戻し、成形

補修部分に仲介接着剤などを塗布した後、コテを使って樹脂モルタルやポリマーセメントモルタルで埋め戻し、成形します。補修する部分にプライマーとよばれる接着剤を塗布します。プライマーには防腐剤が含まれているため、鉄筋に塗り込めば錆止めにも効果的です。

 

プライマーを入れたらモルタルを充填して、小手を使いながら形成作業を進めます。この段階では、表面をツルツルには仕上げず、塗装の密着を良くするためワザと表面をざらつかせる「足付け」という工程を施します。そうすると、この後の塗装の乗りが良くなるのです。

 

手順5|乾燥養生・塗装

樹脂モルタルやポリマーセメントモルタルが硬化、乾燥したら塗装による仕上げをして修復完了です。

 

爆裂は鉄筋のサビ、腐食によって引き起こされるため、爆裂の修復作業では鉄筋のサビ落としや防サビ処理、接着力の高いポリマーセメントモルタルの使用が重要なポイントといえるでしょう。

 

そのほか外壁の劣化を見極めるポイント

「爆裂」や「欠損」について解説してきましたが、外壁のトラブルはこの2つだけではありません。ここでは、爆裂や欠損以外に外壁の劣化を見極められる症状を紹介します。

 

色あせや変色

色あせは、塗料に含まれる樹脂が劣化することで起こる現象です。樹脂が劣化すると、外壁の防水性が失われ、カビやコケが生えやすくなります。これらはアレルギーの原因になることもあるため、定期的に変色具合をチェックするようにしましょう。

 

チョーキング現象

チョーキング現象は、樹脂の劣化が原因で塗膜の表面に顔料が浮き出る現象です。外壁を触ると手に白い粉のようなものが付着するかどうかで劣化具合を見極められます。チョーキング現象がみられる外壁は、耐久性が低下している可能性が高いため、外壁塗装を検討しましょう。

 

汚れやカビ

外壁には汚れやカビに強い塗料を塗ってありますが、5年以上経過すると経年劣化や塗膜の機能の低下によって、汚れ・カビ・コケが付着しやすくなります。そのため、汚れやカビなどがみられる外壁は、メンテナンスする時期だと考えるとよいでしょう。

 

剥がれ

外壁の剝がれは、塗膜の密着力が低下した状態をあらわします。一度発生すると急速に外壁全体に広がり、建物全体の劣化につながる症状につながる恐れがあります。そのため早急に外壁塗装で修復する必要があるでしょう。ただし、場合によっては施工不良が原因で剥がれがおこる可能性もあるので、塗装業者に一度確認するとよいでしょう。

 

外壁修理やメンテナンスをする際の注意点

外壁修理やメンテナンスは「定期的に行うもの」とされていますが、具体的にはどれくらいの頻度で行わなければいけないのでしょうか。また適切なメンテナンスをするためにおさえておきたいポイントについても解説します。

 

必要なメンテナンスの頻度

外壁のメンテナンスは、外壁材の種類や住宅のある場所、影響を受けたものによっても異なりますが、一般的に10年に一度程度は行うと良いとされています。いずれの外壁材も外壁材そのものに防水効果はなく、外壁材の上に塗られている防水塗膜によって防水効果をはっきしています。

 

そのため、防水塗膜の効果が弱くなったと感じたら、塗膜の塗り直しをするだけでもメンテナンスには効果的です。外壁塗装が必要か塗膜の塗り直しのみで良いかは業者に確認してもらうようにしましょう。

 

業者の選び方

外壁は塗装した表面のみをみて、施工の良し悪しを判断するのが難しいため、施工時に不備や手抜き工事に気づけず、数年後にトラブルが生じるケースも少なくありません。

 

少しでも安心して依頼するには、値段だけで判断せずしっかりと実績のある業者を選んだりアフターサービスが充実していて万が一のときに対応してもらえる業者を選んだりするとよいでしょう。

 

普段から行える予防方法

爆裂をはじめとした外壁のトラブルは、予期せぬ原因で怒ることもあるため、完全に防ぐことは難しいでしょう。しかし、定期的に外壁を点検して、ひび割れや塗装の剥がれなどを早期発見できれば、大掛かりな工事をしなくて済んだり、大きなトラブルを未然に防いだりできます。

 

とくに劣化が進みやすい海岸沿いや交通量の多い道路に面した建物、築年数が古い建物は注意深く状態をみる習慣をつけることが重要です。また、外壁塗装などのメンテナンスは、適切な期間を守って定期的に実施するようにしましょう。

 

まとめ

今回は、外壁トラブルのなかでも「爆裂」や「欠損」を中心に詳しく解説しました。

 

外壁のトラブルは、建物の表面に影響があるだけでなく、割れた箇所から建物内部にも水分が入り建物内部にも影響を及ぼすことに発展する恐れがあります。日々点検をして、適切なサイクルでメンテナンスを実施して、何年経っても安心して住めるお家を守ってくださいね。

 

ベストリニューアルは、創業以来60年以上にわたり塗装工事を行っております。

 

ぜひお気軽にお問合せくださいね。

外壁塗装専門店 ベストリニューアルのホームページへようこそ

ベストウイングテクノ(株) 代表取締役

ベストリニューアル岡本 仁
HITOSHI OKAMOTO

皆さまこんにちは。ベストリニューアルを運営しておりますベストウイングテクノ株式会社代表の岡本仁と申します。
この度、建物の外壁・屋根の塗装・防水工事専門のショールームをオープンさせていただきました。
創業以来60年以上にわたり塗装・防水工事を中心に数多くのビル・マンション・アパート、戸建て、工場、倉庫の修繕工事に携わってまいりました。大手ゼネコンの下請けとして数多くの修繕工事を担当する中、外壁塗装・屋上防水・屋上緑化・耐震補強工事・下地劣化補修工事の経験を積む事で対応の幅を広げ、戸建て塗装・防水を専門に行うベストリニューアルを立ち上げました。
建物における外壁・屋根の重要性、仕組み、劣化のメカニズム等々をわかりやすくご説明・ご紹介させていただいております。見て、触れて、感じていただける体感型ショールームとなっておりますので、お気軽にお立ち寄りください。スタッフが親切・丁寧にご対応させていただきます。
是非、この機会にご来場だけでも構いませんので一度お越しください。

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