台風対策!すぐにできる応急処置は?火災保険は適用するの?
2023.06.20 (Tue) 更新
こんにちは。
東京都墨田区・江東区・台東区・江戸川区密着で外壁塗装、屋根塗装、雨漏り補修、防水工事を行う外壁塗装&屋根・雨漏り専門店ベストリニューアルです。
近年は台風が発生する期間が以前より長くなり、規模も大きなものが増えました。
台風の被害により戸建屋根に損壊があると、修理が必要になるだけでなく生活にも支障をきたしてしまいます。
また、修理には時間と費用もかかってしまうため不安に思う方も多いでしょう。
しかし対策や心構えについて分からないことだらけですよね。
今回は「台風や暴風対策!すぐにできる応急処置は?火災保険は適用するの?」についてご案内!
この記事を参考にして、早めの台風対策を万全に行いましょう!
目次
台風で戸建にはどのような被害があるのか?
近年、台風の発生する期間が長引いたり、規模の大きなものが上陸して生活に影響を及ぼすことも多く、住宅被害などもニュースで目にすることが増えたのではないでしょうか?
台風の被害により心配なことは多々ありますが、住宅への被害があると生活に影響があるだけでなく、事故が起きたり修理に多額の費用がかかるため、台風の季節になると不安に思うことも多いはず。
台風における住宅への被害として、主なものに屋根被害があげられます。具体的にはどのようなことが起きるのでしょうか?
屋根材や棟部分のめくれや飛散
まず、一番起きやすい事例としては、屋根材が強風で飛ばされてしまう被害です。重みのある瓦屋根も角材に引っ掛けて固定しているだけのつくりのため、意外とスレート屋根などに比べて強風により飛ばされることが少なくありません。 また屋根材だけでなく、屋根の上部にある棟も強風の影響を受けやすい箇所です。瓦屋根では棟瓦、スレート屋根などでは棟板金がこの部分に用いられていますが、風で剥がれたり飛ばされてしまいます。
雨どいの破損
屋根材に付随して、屋根部分にある雨どいも風によって曲がりなどの破損が起きる可能性があります。さらにこの雨どいの部分に日々のゴミ・苔が溜まっていくことで排水機能が低下してしまいます。これによって、排水機能が低下し雨水による水漏れが発生することもあります。
なぜ台風で戸建の屋根が飛ぶのか?
戸建住宅において、台風の主な被害は屋根ですがそもそも何が原因で飛ばされてしまうのでしょうか。ここでは、屋根被害が起きてしまう具体的な原因について解説していきます。
屋根材の反り
屋根材が反っている状態だと、風が吹き込みやすくなってしまい、台風などの強風時に影響を受け飛ばされてしまうことがあります。
なぜ屋根が反ってしまうのかというと、屋根材の撥水性が落ちてしまうことで雨水などを吸水します。その後、再び屋根材が表面から乾いていくと反り返ってしまうことが原因です。屋根材の中でもスレート屋根は特にこのようなことが起きやすく、定期的に点検やメンテナンスを行い、屋根材が反ってしまう前に屋根塗料を業者に依頼し、塗り直すことで屋根材の撥水性を保っておくなどの対策を行っておくことが重要です。
瓦の隙間
屋根材と同様に、瓦屋根の家も台風に注意が必要です。
ストレート屋根などの金属屋根は釘などで固定されているのに対して、瓦は角材に引っ掛けて固定しているだけなので、瓦と瓦の間が空いている状態の屋根は、その隙間に風が入ることで飛ばされる原因となります。
また瓦屋根の場合、瓦を固定するために使用されているのが漆喰と呼ばれるものですが、この漆喰は家屋から伝わる衝撃に弱いものです。そのため、経年劣化により固定力が低下することも把握しておく必要があります。
さらに、棟瓦を固定するためには銅線が使用されていますが、こちらも経年劣化により緩みが生じて隙間ができる原因となる場合があります。
定期的に点検を行い、劣化具合を確認しながら必要に応じて修理を行っておきましょう。
窓ガラスの割れ
風の吹き込みが原因による屋根被害の例としては、強風による飛散物による窓ガラスの割れも屋根が飛ぶ原因になる場合があります。
一見屋根の被害に窓ガラスは関係ないように思えますが、窓ガラスが割れることで室内に雨風が吹き込み、その風が室内から屋根を押してしまうことで屋根が飛んでしまうということもあります。
この場合だと、家の中から屋根全体が押されるため、屋根全体が飛ばされてしまい大きな被害となる場合があります。
また、屋根が内側から入り込むことで家の内部にも腐食などの被害が発生する可能性があるため、注意が必要です。
棟板金の浮き
屋根が飛ぶ原因にもなっている棟板金は、経年劣化が起こります。金属屋根を固定する棟板金を固定している釘は7年ほどで劣化が進み、徐々に抜けていくことがあります。この釘が原因となり、棟板金が浮いてしまうのです。
棟板金が浮いている状態で、台風の風が吹き込むと屋根が飛んでしまうことがあります。最近では、スレート屋根などの金属屋根が普及したこともあり、これが原因で屋根が飛ぶことが多いともいえます。
お住まいの戸建の築年数が劣化の目安である7年以上経っている場合は、定期的に業者へ依頼して棟板金の状態を確認してもらい、抜けている場合には修理をしてもらうことがおすすめです。
台風が来る前に行っておける対策
上記に記載したように屋根が飛んでしまうのには、いくつかの原因があります。これらは台風が来る前に対策をしておき、なるべく被害に合わないように対策を行っておくことが重要です。
【日々行っておくべき対策】
(1)台風での屋根被害の原因となる箇所の点検をこまめに行う
(2)修繕が必要な箇所はあらかじめ業者に依頼して改善をしておく
(3)経年劣化が起きる箇所は定期的にメンテナンスをする
事前の対策に加えて、台風がくる直前に行える対策として「窓ガラスを保護する」ことも自分で行うことができる重要な対策です。
・養生テープや段ボールを窓に貼り簡易的に強度を増す
・雨戸がある場合は閉めることで、外からの飛散物からの衝撃に備える
台風が近づいてきたら、くれぐれも怪我などには注意の上、できる範囲の対策を行って被害を防ぐための対策を行っておいてください。
もし台風の被害にあってしまったら
事前に対策を行っておいても、規模の大きな台風がやってきたら何かしらの被害を受けてしまう可能性もあります。
屋根だけでなく、家に何かしらの問題が生じたら慌ててすぐに状況を確認したり、修繕を行いたくなる気持ちになりますが、避難準備情報及び避難勧告が出た場合を除き、できる限り家の中で安全に過ごしてください。雨や風が強い中で無理な対応をするのは、怪我や事故の原因になるため、台風が去ったことを確認してからくれぐれも安全には配慮の上、慌てずできることから対応を行っていきましょう。
すぐにできる応急処置や対応
■ブルーシートで簡易対応を行う
屋根や窓の破損部分にこれ以上雨風が入らないように、ブルーシートなどで簡易的に覆うことも応急処置として有効です。
ただし、屋根の上などは素人で作業することは控えてください。雨で濡れていたり、破損があれば足元が悪く滑ったりして怪我や事故になる可能性があります。また、素人が適当に作業をしてしまうと、再び雨風が起きた際にシートが飛んでしまい周辺住宅や電線などへ何かしらの被害を生んでしまう可能性もあります。
早急に屋根修理業者や建設業者などの専門家を手配して依頼するか、難しい場合は対応経験のある消防団や自治体の方に作業をお願いしましょう。
■保険会社へ連絡を入れる
火災保険に加入している場合は、内容によって保険を使った対応を行うことが可能になります。
契約内容が把握できる環境にあれば、自分で確認を行うか、不明な場合はまず保険会社に連絡を入れて被害状況を伝えた上で、保険適用の相談を行ってみましょう。
台風被害でも火災保険を使った屋根修繕が可能?
先に記載した通り、火災保険には火事における被害の補償だけでなく、「風災補償」という台風や雪・雹・竜巻による被害にも対応できる補償があります。
ご自身が契約している保険の内容がこれらに対応していれば、被害内容によって実費でなく補償の範囲で修復を行うことも可能です。
まず火災保険に加入しているかを確認しておこう
火災保険にはほとんどのご家庭が加入されているはずですが、その詳細についても改めて事前に確認を行っておきましょう。災害が起きてからの問い合わせでももちろん確認は可能ですが、問い合わせが殺到する状況なのでスムーズな対応が行えず不安な時間を過ごすことになり兼ねません。
火災保険には「風災補償」が付帯されていますが、こちらは保険会社や契約内容により標準プランに含まれており、特に別途加入が不要な場合と、オプション扱いとなっているため追加加入が必要である場合があります。
つまり、火災保険に加入していれば必ず利用できる補償というわけではないので、一度確認をしておいてください。
火災保険を使うための条件について
火災保険に加入しており、かつ風災に対する補償が受けられる契約になっていたとしても、必ず保険で修理が行えるわけではありません。いくつかの条件を満たしている場合、ご自身で申請を行うことで補償を受けることができます。
【風災補償を受けるための条件】
・自分で保険会社に申請を行い必要な手続きを行う
・被害の原因が経年劣化などではなく、「風災」であること
・屋根の修理が3年以内に必要な状況である
・屋根の修理費用がトータルで20万円を上回っている
この全てを満たしていない場合は、自費での修理となってしまいます。早めに修理業者へ問い合わせを行って対応を進めてください。
火災保険を使うときの注意点も把握
火災保険を適用して修理を行う場合、被害原因が風災であることが認められる必要がありますが、この判断は業者が行うわけではありません。あくまで最終的な判断を行うのは、損害保険会社の鑑定人もしくは、損害保険会社と提携する鑑定会社の鑑定人です。
急いで修理を行うために業者へ相談し、補償が使えるかを聞いて安心して修理を進めた結果、実際は条件を満たしておらず自費になってしまい高額な支払いをすることのないように慌てず対応していきましょう。
また、火災保険を利用する場合は、問い合わせから受付が完了した後に必要書類が送られてきます。ご自身で記入するものと修理業者が記入する書類一式を保険会社に送付するまで対応が必要になるので、漏れなく行ってください。書類確認後、最短で2週間程度の期間を設けて必要な金額が振り込まれます。
まとめ
今回は、台風による屋根の被害への事前・事後対策や火災保険について解説しました。
台風が接近してきた時に慌てないためにも、日々の事前対策や火災保険の確認を行っておきましょう。
また、実際に台風被害にあった際は、慌てて怪我や事故のないよう細心の注意を行いながら、早めの行動をすることによってスムーズな修理などの対応が行えます。
ベストリニューアルは、創業以来60年以上にわたり塗装工事を行っております。
ぜひお気軽にお問合せくださいね。