タスペーサーって必要なの?スレート屋根の縁切りの必要性について 墨田区の外壁塗装・屋根塗装・防水専門店 ベストリニューアル
墨田区の外壁塗装・屋根塗装・防水専門店 ベストリニューアルより縁切り部材のご紹介です。
目次
タスペーサーって必要なの?スレート屋根の縁切りの必要性について
スレート屋根の塗り替えの際、御見積書内にタスペーサー挿入(縁切り)などの項目がある場合があります。
今回はタスペーサー、および縁切りとはどんなものなのか?またその必要性について、ご紹介していこうと思います。
縁切り作業って何?
スレート屋根とは?
スレート屋根とは、5ミリ程度の厚さのセメントで成形された屋根材を組み合わせた屋根のことです。
この屋根材を「化粧スレート」、人によっては「コロニアル」「カラーベスト」という人もいます。
後者は多く普及している商品名ですが、だいたいスレート屋根のことを指して使われています。
2000年代付近は多く製造されていましたが、その付近に製造されていたスレート屋根には、アスベストが含まれていました。その後平成16年に禁止になりましたので、現在製造されているスレート屋根にはアスベストが入っていないので安心できます。
このスレート屋根は、新築時に使う屋根材として6,000円/㎡程と安価であることで、現在日本で一番使用されている屋根材です。
その他にもスレート屋根のメリット・デメリットは様々ありますが、長くなるのでまた次回。
縁切り作業が必要な理由
ここまでスレート屋根についてざっくり話して来ましたが、今回の主役であるタスペーサーは、スレート屋根の塗装の際にとても大事な役目を持っています。
その役目とは、屋根と屋根の「縁切り」です。
ご縁は大切にしたくなりますが、スレート屋根同士の縁は切らなければなりません。
ではその縁切りの役割とは何なのか。
結論から言ってしまうと、縁切りとは「通気性を確保する作業」のことです。
詳しく見ていきましょう。
雨漏りしてしまうんじゃないの?
通気性を確保するとはいえ、屋根材と屋根材の間に通気性なんて設けたら雨漏りしちゃうんじゃないの?
そんな疑問が出るのはごもっともです。
ですが、実は屋根材同士の間に隙間がない方が危険なんです!
雨水の逃げ場を確保する
スレート屋根は、元々上下に重なり合う屋根材の裏面に溝が入っていて、
その溝から雨水や水分が排出されるような仕組みになっています。
しかしスレート屋根を塗装してしまうと、その溝が塞がってしまいます。
すると侵入した雨水の逃げる場所がなくなってしまいます。
侵入した雨水を排水できないでいるとどうなってしまうのか、下記を参照してみましょう。
※縁切り不十分による被害と不具合
雨の侵入よりも、内部に水が留まったまま抜けないことが問題です。
内部にとどまった水は下地を痛めつけ、腐食させてしまいます。
その結果、雨漏りに繋がってしまいます。
その為に、屋根塗装の際には「縁切り作業」が不可欠なのです。
従来の縁切り方法
縁切り作業が大切なことは理解していただけと思いますが、
それでも実際には行われないケースも存在します。
その理由は、普段屋根に登る機会もないので見えない部分だからです。
そして従来の縁切り方法はとても手間がかかるためやりたがらない方もいました。
カッターによる縁切り
従来の縁切り作業では、カッター等で縁切りを行ってきました。
しかしカッターを使うと、いくつかの問題点が発生します。
●カッターで切り込みを入れるので、仕上げた塗膜が剥がれたりキズがついてしまうことがある。
●工具を用いて人の手で切り込みを入れるため、完璧に縁が切れない。
●時間も手間もかかるため、コストが高くなる。
●せっかく綺麗に塗装した屋根が汚れてしまう。
簡単な作業でない割にリスクがあるので省いてしまう業者もいるわけですね。
完璧・安心!タスペーサーで縁切り
ここでいよいよ本稿の主役である「タスペーサー」の登場です。
タスペーサーは、上記で挙げたように大変な従来の縁切り方法を一新した縁切り方法です。
↑タスペーサー02
タスペーサーはセイム社が販売している縁切り部材です。
タスペーサーの利点としては、
●カッターを走らせるよりタスペーサーを挿入する方が遥かに速い。
●時間短縮はコスト現象にもなる。
●綺麗に仕上げた屋根塗装を汚す可能性がない。
リスクもなくいいことばかりなので基本的にタスペーサーを挿入して縁切りを行う工程が主流になっています。
タスペーサーの挿入手順
タスペーサーはいつ挿入するのかというと、
塗装後ではなく、下塗り(1回目)が終わった段階で挿入します。
1枚のスレート屋根に2枚、屋根材の両端にセットします。
また、タスペーサーは加重や衝撃に追随するので、破損することが極めて少ないです。
そもそも縁切りが要らないケースも
今まで説明してきて縁切りは大切な工程だとご理解いただけたと思いますが、
中には、実は縁切りしなくてもいいケースもあります。
下記のようなケースは、縁切りが要らない、あるいはある箇所のみ要らないという場合です。
●既にタスペーサーが挿入されていて必要ないケース
●屋根と屋根の間に隙間が4ミリ以上ある場合。
●紫外線が当たりやすい箇所の屋根は、経年で反りかえるので隙間が空きやすく、縁切りが要らない。
※なお他の箇所には縁切りを行った方がいい場合がほとんど。
このように縁切りがいらないケースもあるので、見積項目に縁切りがないからいい業者じゃない!と早急に判断しない様ご注意ください。
まずは御見積書を一つ一つ項目を説明してもらって、それから信頼できる業者か判断するように致しましょう。
屋根塗装について気になる方はどうぞ下記リンクをご参照ください。
〇屋根塗装している様子を探す(ベストリニューアルの現場ブログ)
〇屋根塗装を行った施工事例を探す (ベストリニューアルの施工事例)
屋根の縁は切っても、貴方とのご縁は大切に致します。
墨田区の外壁塗装・屋根塗装・防水専門店 ベストリニューアル